筆文字と賀詞の正しい使い方|書道FAQ

「あけましておめでとうございます」は漢字でどう書くの?間違いやすい新年のご挨拶について

こんにちは。鎌倉で書道教室を主宰しながら、筆文字作品の制作や講師活動も行っている書道家の篠原遙己です。

新年を迎える準備をするこの季節、「あけましておめでとうございます」の文字を年賀状にしたためる方も多いのではないでしょうか?

この挨拶、実はとても奥が深くて、
「えっ、それって間違いなの?」と驚かれる方も多い賀詞の使い方がいくつかあります。

本日は、

などなど、新年のご挨拶にまつわる筆文字のマナーや美しい書き方について、書道家目線でお伝えします。


毎年見かける「新年あけましておめでとうございます」というご挨拶。

これ、実は間違いなのは、ご存じでしたか?

理由は、「新年」も「明けまして」も、どちらも“年が改まった”ことを意味していて、重複表現となるのです。

「頭痛が痛い」のように意味が重複してしまっているという事なのです。

では、どう書けば良いの?

賀詞は漢字四文字が正式な形とされています。

  • 四文字の賀詞→「謹賀新年」「恭賀新年」「慶賀光春」など
  • 謹んで新年のお慶びを申し上げます
  • 謹んで新春のお慶びを申し上げます
  • 謹んで新春のご祝詞を申し上げます
  • 一文字の賀詞→「寿」「福」など
  • 二文字の賀詞→「賀正」「迎春」「頌春」など
  • 新年おめでとうございます
  • あけましておめでとうございます
  • 忌み言葉は使わない
  • 句読点は使わない→区切りを連想させ縁起が悪い、相手への敬意

年賀状は、いわば「一年の最初にお渡しするご挨拶状」です。

実はこの時期、「年賀状を筆文字で書きたいのですが…」というご相談を多くいただきます。

  • ご祝儀袋や年賀状を“キレイな字”で書きたい
  • 筆ペンの使い方が分からない
  • そもそも筆で書いたことがない…

というお声を多くいただきますが、そんな方にこそ、書道の基本を書道具の使い方から丁寧にお伝えしたいと私は思っています。

文字には、気持ちがカタチとして表れます。

丁寧に書くだけでも、相手には伝わりますし、少しのコツと練習で、ぐっと印象が変わるのです。


私は現在、【鎌倉の書道教室】で小学生から大人の方まで、さまざまな年代の生徒さんたちと一緒に、日々楽しく書と向き合っています。

お教室に通ってくださっている方の中には、

  • ご祝儀袋が上手く書けなくて…
  • 字にコンプレックスがあるのです
  • 「習字教室、書道教室=怖い先生」というイメージがある…

という不安を持っている方もいらっしゃいました。

でも、ご安心ください。

私は自他共に認めるポジティブな性格で、見た目も書道の先生っぽくないと言われることが多いです。

「なぜそうなるのか?」

「なぜそうするのか?」 

理系出身ということもあり、その理由を分かりやすい言葉で、生徒さん達が理解するまで、しっかりお伝えしながらレッスンを進めています。

たとえば、

  • なぜこの平仮名はこの形なのか?
  • 右ハライはどうやって書くのか?
  • 筆に墨はどれくらいつけるのか?

など、疑問への回答は、感覚ではなく論理でお伝えしています。

「なるほど!」「目から鱗が落ちました!」「すごく分かりやすい!」と、よく言っていただけることが私の喜びでもあります。


「あけましておめでとうございます」のような賀詞は、パッケージやポスターなどでも使われることがあります。

実は、最近では企業さまからの

  • 商品ロゴやCM題字のご依頼
  • 漫画・アニメタイトルの筆文字
  • 古民家や和風建築、飲食店の看板の筆文字

なども増えてきました。

私はPhotoshopやIllustratorなどのAdobeソフトを使って、筆文字をスキャンしデータ化して納品することも可能です。

デジタルとアナログを融合させながら、温かみのある筆文字を必要とされる場面に、丁寧に対応させていただいております。

また、学校・自治体など行政からの単発授業のご依頼や、大学での講義なども承っております。

▶ これまでの書作品はこちら:


茶道家・受験生の親御さまへ:「茶会記」や「願書」の筆耕も承ります

また、意外と知られていませんが、

  • 茶道の世界で使われる「茶会記」の筆耕
  • 小学校や幼稚園受験の「願書」代筆

なども、細かな筆致を求められる大切なお仕事として、承っています。

これらは単なる“代筆”ではなく、
気持ちを込めて書く、いわば“想いをカタチにする”仕事です。

とくに願書は、親御さまの思いが詰まった重要書類。

手書きに不安がある方、時間が取れない方のお力になれたらと思っています。

お気軽にご相談ください。

▶ 過去の筆耕・代筆事例はこちら:


「あけましておめでとうございます」の文字から、書の世界に触れてみませんか?

最後に、私が好きな言葉をご紹介します。

書は、技術だけでなく、書いた人の心を写すもの。

新年のご挨拶というのは、単なる儀礼ではなく、
「今年もよろしくお願いします」と言う想いが込められた温かな言葉です。

その一文字一文字を届けたい相手を思い浮かべながら丁寧に書くこと。

そして、その書を誰かに届けること。

そこには、書道の本質が詰まっているように思います。

「書いてみたい」「ちょっと習ってみたい」と思った方、ぜひお気軽に教室へ体験にいらしてくださいね。

短時間でも成果は得られると思います。

▶ 書道教室の体験レッスン申し込みはこちら:


  • 「あけましておめでとうございます」はひらがなで書くのが正解
  • 「新年あけましておめでとうございます」は意味が重複するので、使い方に注意
  • 賀詞は使い分けが大切:「謹賀新年 あけましておめでとうございます」の併用は避ける
  • 手書きは気持ちを伝える手段。年賀状はその始めの第一歩
  • 企業・団体・個人向けに、柔軟な対応が可能です

新しい年のはじまり、想いのこもった文字で心を届ける準備をしてみませんか?

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当教室は、鎌倉市内だけでなく、逗子市、藤沢市、横浜市などの市外、更には県外からの生徒さんも多く通ってくださっています。
書道教室・習字教室をお探しの方は一度、体験レッスンにいらしてみてください。
子供・大人を問わず、どなたでも大歓迎です。
最後までお読みいただきありがとうございました。

湘南鎌倉市長谷の女流書家:篠原遙己(しのはらようこ)

この記事を書いた人

篠原遙己

鎌倉市長谷にて書道教室を開講しており、人前で自信を持って字を書ける、美文字のコツをお伝えしています。出張レッスン、美文字講座など外部書道講師としてのご依頼も大歓迎です。また、招待状宛名書きなどの筆耕、謝辞・祝辞・入学願書等の代筆、書作品のご依頼も承ります。