ひらがなの成り立ち――「元の漢字」を知ると筆が整う理由 (ひらがなの由来・一覧・学びの魅力)

はじめに――ひらがなの成り立ちを知りたい方へ

日々当たり前のように使っている「ひらがな」は、どこか柔らかく、やさしい印象を持つ文字です。

しかしながら、その形がどのように生まれたのか――ひらがなの成り立ちを知っている方は、意外と多くはないのかもしれません。

近年、
「ひらがなの由来」
「ひらがな 由来」
「ひらがな 成り立ち 一覧」
といった言葉で調べる方が増えているように感じています。

それは、書道や日本文化への関心が高まっていることに加え、
「どうせ書くなら、少しでも美しく整った字を書きたい」
という気持ちが、自然と芽生えるからではないでしょうか。

わたし 篠原 遙己 は、鎌倉にて書道教室を主宰し、日々生徒さん達と筆を運んでおります。

その中で強く感じることがあります。

それは、ひらがなはただ“可愛らしい文字”なのではなく、

元の漢字の流れを受け継いだ、非常に理にかなった文字であるということです。

本稿では、ひらがなの成り立ちを「上達につながる視点」から丁寧にひもとき、ひらがなを美しく書くためのヒントをお伝えいたします。


ひらがなの由来は、漢字を崩して書くところから始まります。

もともとは、奈良時代に伝来した漢字を日本の言葉に当てはめる「万葉仮名」と呼ばれる表記が用いられ、漢字の音を借りて日本語を記していました。

漢字は主に男性が公文書に使い(男手)、平仮名は女性が私的な手紙や歌(和歌、日記)に用いたため、「女手」と呼ばれていました。

しかし、漢字をそのまま書くことは、どうしても画数が多く、日常の筆記には負担が大きかったのです。

そこで、平安時代に漢字を崩し、流れるように書くことで、より速く手軽に、より柔らかく表現できる、日本独自の文字が生まれました。

これが、ひらがなの始まりであるといわれています。

たとえば、

  • 「あ」=「安」
  • 「い」=「以」
  • 「う」=「宇」

といったように、ひらがな 元の漢字が存在し、その形が変化して現在のひらがなへとつながっていきました。

つまり、ひらがなは偶然に生まれたのではなく、
〝書きやすさと美しさ〟の両方を求めた結果として生まれた文字である、といえるのではないでしょうか。


ここからが、本稿の大切な部分です。

ひらがなを美しく書くためには、
「丸く書けばよい」
「可愛らしく書けばよい」

というものではありません。

ひらがなは、画数が少ない分、わずかな線の違いがそのまま印象に表れます。

少し筆を急がせただけで品が失われ、少し角度が変わるだけでバランスが崩れ不安定に見えてしまいます。

そのようなとき、ひらがなの成り立ちを知っていると、形や線が整いやすくなります。

なぜなら、ひらがなには必ず〝元の漢字の流れ〟があり、その流れを意識すると、運筆(うんぴつ)を迷わなくなるからです。

たとえば「の」は、ただの丸ではありません。

元の漢字「乃(の)」の線の運びを引き継いでいると考えると、入り方と抜け方に自然な方向が生まれます。

このように、ひらがなの成り立ちは、美しい字を書くための“地図”のような役割を果たしてくれるのです。


ひらがなは「あいうえお」から始まり、私たちの生活の中で最も身近な文字です。

けれども、そこに「元の漢字」があると知るだけで、文字の見え方が変わります。

「なぜ、この形になったのか」
「どこを崩して、どこを省き、どこを残したのか」

その背景がわかると、ひらがなを書くことは“ただの練習”ではなくなります。

学びは、理解とともに深まっていきます。

ひらがなを通して、日本語の歴史と美意識に触れられることも、書道の魅力のひとつであると思います。

日本独自の文字である「ひらがな」を美しく書けるようになることは、美文字への第一歩とも言えるでしょう。

ひらがなの成り立ち 一覧につきましては、下記のページにまとめておりますので、ぜひご覧くださいませ。

ひらがなの成り立ち 一覧はこちら


ひらがなは、力で押す文字ではありません。

線に〝息づかい〟が宿る文字です。

ゆっくりと筆を運び、呼吸を合わせて書いていくと、
不思議と気持ちが落ち着いていくことがあります。

  • 書くことで心が静まる
  • 余白を感じられる
  • 自分の内側に意識が戻る

そのような感覚を、ひらがなは教えてくれるように思います。

デジタルの時代だからこそ、
紙に向かい、筆を持ち、静かな時間を過ごすことには、大きな価値があるのではないでしょうか。


「なぜそうなるのか」を知ると、上達は加速する

わたしの教室では、ただ形を真似るのではなく、

  • 「なぜその形になるのか」
  • 「なぜその線になるのか」
  • 「なぜその角度で入るのか」

といった理由を大切にしております。

これは、わたし自身が理系出身であることも関係しており、感覚だけではなく〝理解を伴った上達〟を大切にしているためです。

ひらがなの由来や、元の漢字を知ることは、まさにその理解につながります。

理由がわかると、運筆(うんぴつ)を迷うことはなくなり、迷いが減ると、線は整っていきます。

これは、初心者の方ほど実感しやすい変化でもあります。


書道に触れてみたい方へ――ひらがなは入口として最適である

「書道は敷居が高い」
「厳しい世界のように感じる」

そのような印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、ひらがなは親しみやすく、書道の入口としてとても良い題材です。

漢字より画数が少ない分、変化も感じやすく、上達の喜びを得やすいからです。

また漢字は何万字と言う種類があり、ひとつひとつ習得するには先が見えにくいですが、ひらがなは48文字しかないため、ゴールも見えやすいです。

わたしの教室では、初心者の方にも安心して学んでいただけるよう、専門用語を避け、できるだけわかりやすくお伝えしております。

また、従来の厳格な書道教室のイメージをやわらげ、“しんどくない雰囲気”を大切にしております。


まとめ――ひらがなの成り立ちは、美しい線への近道

ひらがなの成り立ちを知ることは、歴史を学ぶことでもあり、同時に、筆の流れを理解することでもあります。

ひらがなには、元の漢字があり、そこには理由があります。その理由を知ると、線は整い、筆は迷わなくなります。

もし、
「ひらがなの由来を知りたい」
「ひらがな 成り立ち 一覧を見てみたい」

と感じられましたら、ぜひ下記のページもご覧くださいませ。

ひらがなの成り立ち 一覧はこちら

そして、文字を美しく書きたい、書道に触れてみたいと思われましたら、どうぞお気軽にご相談くださいませ。

筆を通して、静かな時間と小さな喜びを感じていただけましたら幸いです。

▶生徒さん達へ
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当教室は、鎌倉市内だけでなく、逗子市、藤沢市、横浜市などの市外、更には県外からの生徒さんも多く通ってくださっています。
書道教室・習字教室をお探しの方は一度、体験レッスンにいらしてみてください。
子供・大人を問わず、どなたでも大歓迎です。
最後までお読みいただきありがとうございました。

湘南鎌倉市長谷の女流書家:篠原遙己(しのはらようこ)

この記事を書いた人

篠原遙己

鎌倉市長谷にて書道教室を開講しており、人前で自信を持って字を書ける、美文字のコツをお伝えしています。出張レッスン、美文字講座など外部書道講師としてのご依頼も大歓迎です。また、招待状宛名書きなどの筆耕、謝辞・祝辞・入学願書等の代筆、書作品のご依頼も承ります。