写経を鎌倉で――古都で静かに心を整える時間を

はじめに――鎌倉で写経をするということ

ふだんの暮らしの中では、心が落ち着かず、何かに追われているように感じる日もあるかもしれません。

そんなときに静かに筆を持ち、一文字一文字と向き合う時間や場所を求めて、「鎌倉 写経」 と検索される方が年々増えていると感じております。

写経は、ただ文字を書き写すだけの行ではなく、“自分の呼吸や気持ちに静かに寄り添う時間”といえるのかもしれません。

わたし 篠原 遙己 も、鎌倉で書道教室を主宰しながら、毛筆・硬筆の基礎をお伝えするレッスンの中で、写経と深く通じる「姿勢・筆の入り・呼吸」を大切にしてきました。

これから歴史の感じられる鎌倉で写経体験をしてみたい方へ、心が軽くなるような情報を丁寧にお届けできればと思います。

写経とは？――“上手さ”よりも“心を整えること”を目的とした行

写経とは何かと問われれば、
「上手に書くことが目的ではない」と、わたしは思っております。

写経には、昔から

• 家族の健康
• 合格祈願
• 良縁祈願
• 商売繁盛

など、自分の願いを静かに心へ刻みながら書く、という意味があります。

写経では、最後に願い事を書く慣わしがありますが、それは〝その方の祈りを〟筆を通して形にする、大切な時間でもあります。

そして、途中で字を間違えてしまった場合でも、きちんと直す方法があり、一から書き直す必要はございません。

初めての方でも安心して取り組めますので、「写経はむずかしそう」と構える必要はありません。

鎌倉で写経のできる お寺（一覧）

日本の良さや歴史が感じられる鎌倉には、写経の行を受け入れてくださる寺院が多くあります。

古都の静けさに身を置くと、自然と呼吸が深くなり、心のざわめきがすっと落ち着くように感じられます。

以下は、鎌倉市観光公式ガイドに掲載されている寺院です。

※実施日・受付方法、アクセスなどは各寺院のHPにてご確認下さいませ。

▼写経 神奈川・鎌倉で体験できるお寺

• 光明寺
• 長谷寺
• 円覚寺
• 建長寺
• 宝戒寺
• 妙本寺
• 青蓮寺
• 宝善院

わたし自身も毎年、年末に写経に取り組み、長谷寺へ納経に伺っており、心を整える、とても穏やかな時間となっております。

写経 体験の流れと、知っておきたいこと

写経に特別な技術は必要ありません。

どなたでも、穏やかに取り組んでいただけます。

これだけで十分です。

また、「その日のうちに書き終えられないのでは…？」とご心配される方もいらっしゃいますが、写経はゆっくり時間をかけて大丈夫です。

…など、柔軟に対応できます。

書道家の視点から――筆を扱うときに大切にしていること

写経は、“整った字”そのものよりも、

「丁寧に気持ちを込めて書く心」

が大切である一方で、字の形が安定すると、より落ち着いた時間となります。

そのため、わたしの教室では、写経につながる

• 筆の入り
• 墨の含ませ方
• “とめ・はね・はらい”の理由
• 余白の取り方

などを、一つひとつ理屈とともにお伝えしています。

これは、わたしが理系出身であることも影響しており、

“理由を知ると、書がより豊かになる”

という思いがあるためです。

▶ 教室のご案内：

写経がもたらす静けさと気づき

写経をしたあと、

とお声をいただくことが多くあります。

筆先が紙に触れる小さな音、墨の香り、淡い光。

そのすべてが、心をゆっくりほぐしてくれるように感じます。

とくに、わたしの教室は秋の深まりや小鳥のさえずりが聞こえる静かな場所にありますので、写経の時間を過ごすにはとても穏やかな環境です。

▶ 生徒さんのお声：

教室の写経会について――どなたでもご参加いただけます

当教室で開催する写経会は、

生徒さんでなくても、どなたでもご参加いただけます。

• 初めての方
• お一人でのご参加
• 県外からのお越し

すべて大歓迎です。

実際に当教室には、

鎌倉市内だけでなく、逗子・藤沢・横浜、さらに県外の方も多く通ってくださっています。

写経をきっかけに「書くことが好きになった」と話してくださる方も多く、毎回とてもあたたかい時間となっております。

おわりに――鎌倉の静けさとともに、筆を持つ時間を

写経は、心を落ち着かせ、日々の歩みを静かに整えてくれる行です。

鎌倉の澄んだ空気の中で筆を運ぶと、一文字ずつが祈りのように感じられます。

もし、

「鎌倉で写経をしてみたい」

「きれいに書いてみたい」

と思われましたら、どうぞ一度お問い合わせくださいませ。

あなたにとって、穏やかな時間となりますように。