書初め とは？――新しい一年を言葉に宿す、日本の大切な文化

はじめに――新年に筆を持つということ

新しい年を迎えますと、気持ちを整えたり、今年こそこうありたいと願ったり、心の中にそっと抱負を描く瞬間があるように思います。

そうした“新しい始まり”のときに行われる行事のひとつが、書き初めです。

「書き初めとは何か」「書き初め いつ行うのか」とお調べになる方が年々増えており、それだけ日本の文化への関心が高まっているようにも感じています。

わたし 篠原 遙己 は鎌倉で書道教室を開き、子どもから大人の方まで、“文字を書く時間が心の支えになる”ということを日々実感しています。

本稿では、書初め 意味や由来、さらに「書き初め 言葉 4文字」や「かっこいい 四字熟語 書き初め」など、新年にふさわしい言葉をご紹介しながら、書道家としての視点もまじえてお伝えいたします。

書き初めとは――由来をたどると見えてくること

書き初め とは、お正月一年のはじまりに筆をとり、抱負やおめでたい言葉を書き表す、日本の伝統行事です。

その由来は平安時代にさかのぼり、宮中行事として「吉書の奏」（きっしょのそう）と呼ばれた儀式が元になっていると伝えられています。

吉書の奏は、改元替わりなどがあらたまった節目に、天皇へ文書を奏上するという由緒がございます。
新春に吉兆を願い、心清らかに筆を執ったことが現在の書き初めへとつながっているのです。

昔から「初」のつく行いには縁起が良いとされ、

• 初詣
• 初夢
• 初日の出

などと同じように、“書き初め”も一年を晴れやかに迎える行いでした。

書き初め いつ行うのか、と申しますと、一般的には 1月2日（事始め） に行うのが古くからの習わしです。
現代では、冬休みの書初め宿題や、仕事始めの書道イベントなど、行う日も幅広くなっています。

書初め 何を書く？――新年にふさわしい言葉

新年に筆を執るとき、多くの方が悩まれるのが

「書初め 言葉、何を書けばよいのか？」という点ではないでしょうか。

書初め 言葉 4文字や、かっこいい四字熟語は特に人気があります。

以下は、書道教室の生徒さんにもよくご相談を受ける“新年にふさわしい 言葉”の一例です。

新年にふさわしい言葉は、どれも背筋がすっと伸びるような力を持っています。

ご自身の思いを言葉に託すことで、その一年を大切に歩みたいという気持ちが自然と生まれてくるように思います。

書き初めと書の関係――言葉を“書く”という祈り

書初めは、ただ文字を書く行いではなく、
「心を整え、その年をどう過ごしたいかを形にする時間」
でもあります。

筆先が紙に触れる瞬間に、自然と呼吸は深まり、心は静かな方向へ向かいます。

など、書初めには書の基礎がそのまま生きています。

新年の最初に書く一文字は、その方の“これから”に寄り添うような線になることも多く、
「今年は良い年にしたい」と願う心と深く通じています。

▶ 教室のご案内（書道の基礎を学びたい方へ）

書き初めに四字熟語を書く意味

“抱負 四字熟語”をお探しの方も多く、四字熟語は書き初めの題材としてとても人気があります。

四字熟語は、わずか4文字に深い意味が宿り、

• 気持ちを引き締めたい
• 強い思いを持ちたい
• 自分への指針にしたい

という願いを象徴する言葉でもあります。

書としても、バランスが取りやすく、線の強弱や余白の美しさを表現しやすいため、書き初めとしてとても相性の良い題材です。

書初めをきれいに書きたい方へ――書道家としての視点

お子さんの冬休みの宿題「書初め」に苦戦されている保護者様

わたしの教室では、まず原寸大のお手本をご用意します。

書初めの時は普段より大きな筆を使って、大きな文字を書きます。

などを、お子さんにも分かりやすい言葉で、理屈とともに丁寧にお伝えしています。

これは、わたしが理系出身であることも影響しており、感覚と理由を両方大切にした指導を行っているためです。

新年の書き初めをきれいに仕上げたい方にも、こうした基礎は大きな助けになるように思います。

書初めを通して得られる心の変化

ゆっくり筆を動かしながら書いていくと、

• 呼吸が深くなる
• 気持ちが穏やかになる
• 「書くことって楽しい」と思える

といった心の変化が生まれてくることもあります。

それは、新しい年を迎えた方にとって、大切な心の準備のようにも感じられます。

篠原 遙己 書道教室について

当教室には、鎌倉市内はもちろん、逗子・藤沢・横浜、さらには県外の方まで多くの方が通ってくださっています。

“しんどくない書道教室”を目指し、初心者の方でも安心して来ていただけるよう、やわらかな雰囲気を大切にしております。

おわりに――新しい年を、言葉とともに丁寧に歩むために

書初めは、一年のはじまりを静かに見つめ、
“今年はこうありたい”という気持ちを言葉に宿す、あたたかな行いです。

もし「書初め 意味」や「書初め 何を書く」とお調べになって、
心に響く言葉が見つかりましたら、
どうぞその一文字を大切に書いてみてください。

その行為そのものが、新しい年の歩みをそっと後押ししてくれるように思います。

きれいに書きたい、言葉に心を込めたい、
そのように感じられましたら、どうぞお気軽にご相談くださいませ。